
楽天証券は、NISA、iDeCo、投資信託、国内株式、米国株式などを幅広く扱える証券会社です。
楽天ポイントを投資に使える仕組みもあり、これから資産形成を始めたい人にとって候補に入りやすい存在です。
一方で、楽天証券を使えば必ず資産が増えるわけではありません。
証券口座はあくまで投資をするための場所であり、実際にお金が増えるかどうかは、選ぶ商品、投資金額、続け方、相場環境によって変わります。
特に、NISAやiDeCoは制度として便利ですが、元本保証ではありません。
投資信託や株式は値動きがあるため、短期的には損失が出る可能性があります。
金融庁も、NISAは運用益が非課税になる制度である一方、有価証券等への投資は預金とは異なり、元本割れ等のリスクを伴うと説明しています。
この記事では、楽天証券の口座開設を考える前に確認しておきたい注意点を整理します。
楽天証券が悪いという話ではありません。
大切なのは、メリットだけで判断せず、自分の目的に合っているかを確認してから使うことです。
楽天証券は便利だが、投資リスクはなくならない
楽天証券は、投資を始めるための環境が整っている証券会社です。
NISA口座、iDeCo、投資信託の積立、国内株式、米国株式、ETFなど、資産形成に関係する選択肢をまとめて確認できます。
ただし、使いやすい証券会社を選んだとしても、投資そのもののリスクが消えるわけではありません。
投資信託であっても、株式であっても、価格は日々変動します。
買った直後に価格が下がることもあります。
長期で見れば資産形成に役立つ可能性がある一方で、短期的には評価額がマイナスになることも普通にあります。
ここを理解しないまま始めると、「NISAなら安全だと思っていた」「ポイント投資なら損をしないと思っていた」というズレが起きやすくなります。
楽天証券の注意点は、楽天証券そのものよりも、投資を簡単に始められることでリスクへの意識が薄くなりやすい点にあります。
▼楽天証券の公式情報を確認する場合
NISAは便利だが、元本保証ではない
楽天証券でNISAを使う場合、運用益が非課税になる点は大きなメリットです。
通常、株式や投資信託などで利益が出ると税金がかかりますが、NISA口座で得た運用益は非課税になります。金融庁も、NISAは株式や投資信託などの運用益が非課税になる制度として説明しています。
ただし、非課税というのは「利益が出たときに税金がかからない」という意味です。
損失が出ないという意味ではありません。
NISA口座で投資信託を買っても、株式を買っても、価格が下がれば評価額は下がります。
たとえば、10万円分の投資信託を買って、その後に相場が下がれば、評価額が9万円台になることもあります。
NISAだから守られるわけではありません。
NISAは、あくまで利益が出たときに税制面で有利になる制度です。
そのため、楽天証券でNISAを始める前には、何に投資するのか、どれくらいの期間続けるのか、値下がりしたときにどうするのかを先に考えておく必要があります。
「NISAを使うかどうか」よりも、「NISAで何を買うか」のほうが重要です。
iDeCoは節税メリットがあるが、資金拘束に注意する
楽天証券ではiDeCoも利用できます。
iDeCoは老後資金づくりを目的とした制度で、掛金の所得控除などの税制メリットがあります。
一方で、iDeCoには大きな注意点があります。
それは、原則として60歳まで資金を引き出せないことです。
毎月積み立てるお金は老後資金として積み立てる前提になるため、近い将来に使う可能性があるお金を入れるには向いていません。
生活防衛資金、住宅費、車の購入費、教育費、急な支出に備えるお金などをiDeCoに入れてしまうと、必要なときに自由に使えなくなる可能性があります。
また、iDeCoには手数料もあります。
楽天証券のiDeCoでは、楽天証券に支払う運営管理手数料は0円と案内されていますが、国民年金基金連合会や信託銀行にかかる手数料は発生します。楽天証券の案内では、加入時・移換時に2,829円、加入者の場合は国民年金基金連合会105円/月、信託銀行66円/月などが示されています。
iDeCo公式サイトでも、加入時や移換時の手数料、掛金納付の都度かかる手数料、投資信託を選んだ場合の信託報酬などが説明されています。
iDeCoは節税面では魅力がありますが、「節税できるから始める」だけでは不十分です。
60歳まで引き出せない前提で、無理のない金額にすることが重要です。
▼iDeCoを楽天証券で確認する場合