
楽天証券で資産形成を考える場合、NISAは最初に確認しておきたい制度のひとつです。
NISAは、投資で得た利益が一定の範囲で非課税になる制度です。通常、株式や投資信託で利益が出た場合、その利益には税金がかかります。しかしNISA口座で対象商品を保有している場合、制度の範囲内で得た利益は非課税になります。
ただし、NISAはあくまで「税金面で有利になる口座の制度」です。NISAを使えば必ず利益が出るわけではありません。どの商品を選ぶか、どのくらいの金額を積み立てるか、どれくらいの期間続けるかは、自分で考える必要があります。
この記事では、楽天証券でNISAを始める流れを、初心者向けに整理していきます。
NISAは投資商品ではなく非課税制度
まず整理しておきたいのは、NISAそのものは投資商品ではないという点です。
NISAという商品を買うのではなく、NISA口座の中で投資信託、国内株式、米国株式、海外ETFなどを購入する形になります。
つまり、NISAは「どこで投資するか」という口座の枠であり、「何に投資するか」は別に考える必要があります。
楽天証券のNISAでは、投資信託、国内株式、米国株式、海外ETFなどを扱うことができます。楽天証券の公式サイトでも、NISA口座における国内株式、米国株式、海外ETF、投資信託の取引手数料が無料と案内されています。
手数料を抑えながら長期で積み立てたい人にとって、NISAは確認しておきたい制度です。
ただし、手数料が無料でも、投資先の価格は上下します。利益が出る可能性もあれば、元本割れする可能性もあります。
そのため、NISAを始める前に大切なのは、「制度のメリット」と「投資商品のリスク」を分けて理解することです。
楽天証券でNISAを始める基本の流れ
楽天証券でNISAを始める場合、基本的には楽天証券の総合口座を開設し、そのうえでNISA口座を申し込む流れになります。
まだ楽天証券の口座を持っていない場合は、総合口座とNISA口座をまとめて申し込むことができます。すでに楽天証券の総合口座を持っている場合は、ログイン後にNISA口座を追加で申し込む形になります。
流れとしては、まず楽天証券の公式サイトから口座開設の申込みを行います。次に、氏名、住所、生年月日、職業、投資経験などの情報を入力します。その後、本人確認書類やマイナンバー確認書類を提出し、審査が完了すると口座が使えるようになります。
NISA口座は、1人につき1つの金融機関でしか利用できません。すでに別の証券会社や銀行でNISA口座を持っている場合は、楽天証券で新しくNISAを使うには金融機関変更の手続きが必要になる場合があります。
はじめてNISAを使う人は、楽天証券の総合口座とNISA口座を同時に申し込むと流れを整理しやすくなります。
▼楽天証券でNISA口座の開設手順を確認する
NISAにはつみたて投資枠と成長投資枠がある
現在のNISAには、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があります。
つみたて投資枠は、長期の積立投資を前提にした枠です。対象商品は、金融庁の基準を満たした一定の投資信託などに限られます。毎月一定額を積み立てながら、長期で資産形成を進めたい人に向いています。
成長投資枠は、つみたて投資枠よりも選べる商品の幅が広い枠です。投資信託のほか、国内株式、米国株式、海外ETFなども対象になります。
金融庁の案内では、つみたて投資枠の年間投資枠は120万円、成長投資枠の年間投資枠は240万円で、合計すると年間360万円まで投資できます。また、非課税保有限度額は最大1,800万円とされています。
ただし、初心者がいきなり年間枠を使い切る必要はありません。
NISAは「使える枠が大きい制度」ではありますが、「無理に満額まで投資する制度」ではありません。大切なのは、自分の収入、生活費、貯金、将来の予定に合わせて、無理のない金額で始めることです。
初心者は投資信託の積立から考えやすい
楽天証券でNISAを始める場合、初心者にとって考えやすいのは投資信託の積立です。
投資信託は、複数の株式や債券などにまとめて投資できる商品です。自分で個別株をひとつずつ選ぶよりも、分散しやすい点が特徴です。
特に、全世界株式や米国株式に連動する低コストの投資信託は、長期の資産形成で選ばれることが多い商品です。
ただし、どの投資信託でもよいわけではありません。確認したいのは、投資対象、手数料、純資産総額、運用方針、過去の値動きなどです。
手数料では、信託報酬を確認します。信託報酬は、投資信託を保有している間にかかる運用コストです。長期で持つほど影響が出やすいため、初心者ほど確認しておきたい項目です。
また、投資信託には値動きがあります。毎月積み立てていても、短期的には評価額が下がることがあります。大切なのは、下がったときにすぐやめるのではなく、最初から長期で続ける前提を持っておくことです。
楽天証券で積立設定をする前に決めること
楽天証券でNISAの積立を始める前に、先に決めておきたいことがあります。
まずは、毎月いくら積み立てるかです。
積立金額は、生活費や緊急時の貯金を削ってまで大きくする必要はありません。投資は長く続けることが大切なので、途中で苦しくなる金額よりも、無理なく続けられる金額を優先したほうが現実的です。
次に、どの商品を買うかです。
投資信託を選ぶ場合は、値上がりしそうな商品を短期目線で探すよりも、自分が長く保有できる内容かどうかを確認することが大切です。
全世界株式に投資するのか、米国株式に投資するのか、バランス型の商品を選ぶのかによって、値動きや考え方は変わります。
さらに、積立日や引き落とし方法も確認します。楽天証券では、楽天カードや楽天キャッシュなどを使った積立設定も選択肢になります。ポイントとの相性を考えて使う人もいますが、ポイントだけを目的に商品を選ぶのは避けたほうがよいです。
大事なのは、ポイントをもらうことではなく、資産形成を長く続けることです。
▼楽天証券で投資信託積立の設定方法を確認する
楽天証券でNISAを使うメリット
楽天証券でNISAを使うメリットは、ネット証券としての使いやすさと、楽天グループのサービスとの相性です。
楽天証券では、NISAで投資信託や株式などを扱うことができ、公式サイトではNISA口座での国内株式、米国株式、海外ETF、投資信託の取引手数料が無料と案内されています。
また、楽天ポイントを投資信託などの購入に使える点も特徴です。普段から楽天市場、楽天カード、楽天銀行などを使っている人にとっては、楽天経済圏の中で資産形成を始めやすい面があります。
画面上で保有商品や評価額を確認しやすい点も、初心者にとってはメリットになります。
資産形成では、最初の一歩を難しく考えすぎて動けなくなることがあります。楽天証券のようにスマホやパソコンから確認しやすい証券会社は、投資を継続するうえで使いやすい選択肢になります。
ただし、楽天証券だから必ず利益が出るわけではありません。どの証券会社を使っても、投資商品の値動きはあります。
証券会社の使いやすさと、投資商品のリスクは分けて考える必要があります。
楽天証券でNISAを始めるときの注意点
楽天証券でNISAを始めるときは、いくつか注意点もあります。
まず、NISA口座は1人1金融機関です。楽天証券でNISAを使う場合、同じ年に別の金融機関でNISAを同時に使うことはできません。
次に、NISA口座の中で買った商品でも、価格が下がることはあります。非課税になるのは利益に対する税金であり、損失を防いでくれる制度ではありません。
また、NISA口座では損益通算ができません。通常の課税口座であれば、利益と損失を相殺できる場合がありますが、NISA口座ではその仕組みが使えません。
この点は、初心者が見落としやすい部分です。
NISAは税金面でメリットのある制度ですが、投資判断そのものを楽にしてくれるものではありません。自分が理解できる商品を、無理のない金額で、長期的に続けることが大切です。
最初から満額投資を目指さなくていい
NISAの年間投資枠は大きくなっていますが、初心者が最初から満額投資を目指す必要はありません。
つみたて投資枠だけでも年間120万円まで使えますが、これは月10万円の積立に相当します。家計に余裕がある人なら選択肢になりますが、誰にとっても現実的な金額とは限りません。
まずは月1万円、月3万円、月5万円など、自分が続けやすい金額から考えるほうが安定します。
投資は、一度始めることよりも、続けることのほうが難しいです。最初に無理をすると、相場が下がったときに不安になり、途中でやめてしまう可能性があります。
資産形成では、短期で大きく増やすことよりも、長く市場に参加し続けることが重要です。
NISAは長期投資と相性のよい制度ですが、制度を活かせるかどうかは使い方次第です。
楽天証券でNISAを始める前に確認したいこと
楽天証券でNISAを始める前に、まずは自分の家計を確認しておきたいところです。
毎月の収入、生活費、固定費、貯金額を把握せずに投資を始めると、途中で積立が苦しくなることがあります。
投資に回すお金は、生活費や緊急時の資金とは分けて考える必要があります。急な出費に備える貯金がない状態で投資を始めると、相場が下がっているタイミングで売却せざるを得ない可能性があります。
次に、投資の目的を確認します。
老後資金のためなのか、将来の教育資金のためなのか、長期的な資産形成のためなのかによって、選ぶ商品や積立金額の考え方は変わります。
目的があいまいなまま始めると、値動きに振り回されやすくなります。
NISAを始める前に、「何のために投資するのか」「何年くらい続けるつもりなのか」「一時的に下がっても続けられる金額か」を整理しておくことが大切です。
楽天証券でNISAを始める流れのまとめ
楽天証券でNISAを始める流れは、まず総合口座を開設し、NISA口座を申し込むところから始まります。
口座開設後は、つみたて投資枠と成長投資枠の違いを理解し、自分に合った使い方を考えます。
初心者の場合は、投資信託の積立から始めると流れを整理しやすくなります。毎月の積立金額を決め、投資対象を選び、無理のない範囲で長く続けることが基本になります。
楽天証券は、NISAで投資信託、国内株式、米国株式、海外ETFなどを扱うことができ、楽天ポイントとの相性もあります。
ただし、NISAは利益を保証する制度ではありません。非課税になるメリットはありますが、投資先の価格は上下します。
大切なのは、NISAを使うこと自体ではなく、NISAを使ってどのように資産形成を続けるかです。
楽天証券でNISAを始める場合も、最初から大きな金額を入れる必要はありません。家計に無理のない金額で始め、投資信託の仕組みや値動きに慣れながら、少しずつ資産形成を続けていくことが現実的です。
▼楽天証券でNISAの始め方を確認する