
iDeCoを始めたあとに気になりやすいのが、「途中で商品を変えられるのか」という点です。
最初に選んだ商品をそのまま続ける人も多いですが、運用状況や年齢、家計の変化によって、見直しが必要になることもあります。
そのときに使う手続きのひとつが「スイッチング」です。
楽天証券のiDeCoでも、すでに保有している運用商品を別の商品に入れ替える手続きとしてスイッチングを行うことができます。楽天証券の案内では、スイッチングはJIS&T社の専用サイトで行う手続きとされています。
この記事では、楽天証券のiDeCoにおけるスイッチングの意味、配分変更との違い、見直しの考え方、注意点を整理します。
iDeCoのスイッチングとは何か
iDeCoのスイッチングとは、すでに保有している運用商品を売却し、その売却資金で別の商品を購入する手続きです。
たとえば、これまで国内株式型の投資信託を持っていた人が、その一部を売却して、全世界株式型の投資信託や元本確保型商品に入れ替えるようなケースです。
大事なのは、スイッチングの対象は「これから積み立てるお金」ではなく、「すでに積み立てて運用している資産」だという点です。
iDeCoは長期で運用する制度ですが、最初に決めた商品を一生変えてはいけないわけではありません。
運用商品の値動きや、自分の年齢、退職までの期間、リスクの取り方が変わってきた場合には、保有中の商品を見直すことも選択肢になります。
スイッチングと配分変更の違い
iDeCoの商品見直しで混同しやすいのが、「スイッチング」と「配分変更」です。
JIS&Tの説明では、配分変更は毎月の掛金で購入する運用商品の配分割合を変更すること、スイッチングは保有している運用商品の全部または一部を売却し、その資金で別の商品を購入することとされています。
つまり、配分変更は「これから積み立てる分」の変更です。
一方で、スイッチングは「すでに持っている分」の変更です。
たとえば、毎月の掛金でA商品を100%買っている人が、今後はB商品を100%買うように変える場合は配分変更です。
すでに持っているA商品を売却してB商品に入れ替える場合はスイッチングです。
この違いを理解していないと、「商品を変えたつもりなのに、保有中の商品はそのままだった」ということが起こります。
iDeCoを見直すときは、今後の掛金を変えたいのか、今ある資産を入れ替えたいのかを分けて考える必要があります。
楽天証券iDeCoでスイッチングを考える場面
スイッチングを考える場面は、大きく分けると運用方針が変わったときです。
たとえば、iDeCoを始めた当初は何となく商品を選んだものの、あとから信託報酬や投資対象を確認して、別の商品に整理したいと感じることがあります。
また、株式型の商品を中心にしていた人が、退職時期に近づくにつれて値動きの大きさを抑えたいと考えることもあります。
逆に、元本確保型商品を中心にしていた人が、長期で運用できる期間を考えて、もう少し投資信託の比率を高めたいと考える場合もあります。
ただし、短期的な値下がりだけを理由にスイッチングを繰り返すと、長期投資の考え方から外れやすくなります。
iDeCoは老後資金づくりを目的にした制度なので、数日や数週間の値動きよりも、長い期間でどの資産にどれくらい置くかを考えることが重要です。
商品を変更する前に確認したいこと
スイッチングをする前に、まず確認したいのは現在の保有商品です。
商品名だけで判断するのではなく、その商品が何に投資しているのかを確認します。
国内株式なのか、先進国株式なのか、全世界株式なのか、債券なのか、バランス型なのかによって、値動きの性質は変わります。
次に確認したいのが、信託報酬です。
信託報酬は投資信託を保有している間にかかる費用です。長期で保有するiDeCoでは、信託報酬の差が積み重なっていきます。
ただし、安ければ必ず良いというわけではありません。
投資対象、運用方針、自分の目的に合っているかを見たうえで、費用も確認するという順番が自然です。
さらに、元本確保型商品と投資信託の比率も見ておきたいところです。
iDeCoは60歳以降の受け取りを前提にした制度なので、年齢が上がるほど「増やすこと」と「大きく減らさないこと」のバランスを考える必要があります。
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