投資信託

投資信託のデメリットと注意点|始める前に知っておきたいリスク

投資信託は、少額から分散投資を始めやすい金融商品です。
自分で個別の株や債券を選ばなくても、投資の専門家が運用する仕組みになっているため、資産形成の入り口として使われることも多いです。

ただし、投資信託は「買えば必ず増える商品」ではありません。
銀行預金とは違い、元本が保証されているわけではなく、市場の動きによって価格が下がることがあります。

投資信託を長く続けるうえで大切なのは、メリットだけを見ることではなく、デメリットや注意点を先に理解しておくことです。
先にリスクを知っておけば、価格が下がったときに慌てにくくなります。

この記事では、投資信託を始める前に知っておきたいデメリットと注意点を整理します。

投資信託は元本保証ではない

投資信託の一番大きな注意点は、元本保証ではないことです。
投資信託は、株式、債券、不動産、海外資産などに投資して運用されます。

そのため、投資先の価格が下がれば、投資信託の価格も下がることがあります。
買ったときよりも売るときの価格が低ければ、損失が出ます。

たとえば、100万円分の投資信託を買っても、市場環境が悪くなれば90万円、80万円の評価額になることもあります。
これは投資信託そのものに問題があるというより、投資商品である以上避けられない部分です。

長期で見ると成長が期待できる投資対象であっても、途中では大きく下がる時期があります。
投資信託を始めるなら、「一時的に減ることはある」という前提で考える必要があります。

短期間で必ず増えるものではない

投資信託は、短期間で利益を狙う商品というより、時間をかけて資産形成を進める商品です。
もちろん、買ったあとすぐに価格が上がることもあります。

しかし、反対に買った直後から下がることもあります。
数か月、1年程度の短い期間では、利益が出るかどうかは市場環境に大きく左右されます。

特に株式を中心に運用する投資信託は、景気、金利、為替、企業業績などの影響を受けます。
世界経済が不安定な時期には、投資信託の価格も大きく動くことがあります。

投資信託を使う場合は、短期的な上下に一喜一憂しすぎないことが大切です。
数日や数週間の値動きだけで判断すると、本来の長期投資の目的から外れてしまうことがあります。

価格が下がったときに不安になりやすい

投資信託は、毎日のように基準価額が変動します。
基準価額とは、投資信託の価格のようなものです。

投資を始めたばかりのころは、評価額が少し下がっただけでも不安になりやすいです。
特に、初めてまとまった金額を投資した場合、含み損を見るだけで「失敗したかもしれない」と感じることがあります。

しかし、投資信託は値下がりする時期も含めて付き合う商品です。
下がったからすぐに売る、上がったからすぐに買い足す、という判断を繰り返すと、感情に振り回されやすくなります。

大切なのは、投資する前に自分の目的を決めておくことです。
老後資金なのか、教育資金なのか、将来の資産形成なのかによって、必要な期間や金額は変わります。

目的が決まっていれば、一時的な値下がりにも冷静に向き合いやすくなります。

投資信託には手数料がかかる

投資信託には、手数料がかかります。
特に確認しておきたいのが、運用管理費用です。

運用管理費用は、投資信託を持っている間に継続してかかる費用です。
信託報酬と呼ばれることもあります。

この費用は、毎月自分で支払う形ではなく、投資信託の資産の中から差し引かれます。
そのため、目に見えにくいコストです。

同じような投資対象の商品でも、手数料が低いものと高いものがあります。
たとえば、同じ海外株式に投資する商品でも、運用管理費用に差がある場合があります。

投資信託は長く持つことが多いため、手数料の差は時間が経つほど影響してきます。
少しの差に見えても、10年、20年と続けると運用結果に差が出る可能性があります。

購入時や売却時に費用がかかる場合もある

投資信託によっては、購入時手数料がかかるものがあります。
購入時手数料とは、投資信託を買うときに発生する費用です。

最近は、購入時手数料がかからない商品も増えています。
ただし、すべての商品が無料というわけではありません。

また、売却時に信託財産留保額という費用がかかる商品もあります。
これは投資信託を解約するときに差し引かれる費用です。

投資信託を選ぶときは、価格の上がり下がりだけでなく、買うとき、持っている間、売るときの費用を確認する必要があります。
費用の仕組みを知らないまま買うと、思っていたより利益が残らないこともあります。

商品の中身を理解せずに買うと失敗しやすい

投資信託は便利な商品ですが、中身を理解せずに買うのは危険です。
「人気があるから」「ランキングに載っているから」「名前を聞いたことがあるから」という理由だけで選ぶと、自分の目的に合わない商品を買ってしまう可能性があります。

投資信託には、いろいろな種類があります。
日本株に投資するもの、米国株に投資するもの、全世界株式に投資するもの、債券を中心にしたもの、不動産に投資するものなどがあります。

同じ投資信託でも、中身によって値動きの大きさは違います。
株式中心の商品は成長を期待しやすい一方で、価格変動も大きくなりやすいです。

債券中心の商品は値動きが比較的安定しやすい一方で、大きな成長は期待しにくい場合があります。
どちらが正しいというより、自分の目的に合っているかが重要です。

分散投資されていても損をしないわけではない

投資信託は、複数の株式や債券に分散して投資できる点が特徴です。
1つの会社の株だけを買うよりも、リスクを分散しやすい仕組みです。

ただし、分散されているからといって、絶対に損をしないわけではありません。
市場全体が下がると、分散投資をしていても評価額は下がります。

たとえば、世界的に株価が下がる場面では、全世界株式に投資する投資信託でも下落することがあります。
分散投資はリスクを小さくする考え方ですが、リスクをゼロにするものではありません。

この点を理解しておくと、下落相場でも過度に驚かずに済みます。
投資信託は安全な商品ではなく、リスクを取りながら将来の成長を狙う商品です。

毎月分配型は中身をよく確認する必要がある

投資信託の中には、毎月分配型と呼ばれる商品があります。
毎月お金を受け取れるように見えるため、魅力的に感じる人もいます。

ただし、分配金が出ているからといって、必ず利益が出ているとは限りません。
運用益から分配される場合もありますが、元本の一部を取り崩して分配している場合もあります。

元本を取り崩して分配している場合、受け取った分配金の裏側で投資信託の資産が減っていることがあります。
見た目の分配金だけで判断すると、実際の資産形成につながりにくい場合があります。

投資信託を長期で増やしたい場合は、分配金の有無だけでなく、再投資される仕組みかどうかも確認したいところです。
資産形成では、受け取ることよりも、運用を続けることが大切になる場面があります。

為替の影響を受ける商品もある

海外の株式や債券に投資する投資信託は、為替の影響を受けることがあります。
たとえば、米国株に投資する投資信託の場合、株価だけでなく円とドルの動きも関係します。

投資先の株価が上がっていても、為替の動きによって円で見た評価額が思ったほど増えないことがあります。
反対に、為替の影響で評価額が押し上げられることもあります。

海外資産に投資する場合は、投資先の価格だけでなく、為替によって評価額が動くことも理解しておく必要があります。
特に短期間で見ると、為替の動きが大きく影響することがあります。

長期投資では為替の上下も含めて考える必要がありますが、最初から為替の影響を知っておくと、値動きの理由を理解しやすくなります。

自分に合わない金額で始めると続けにくい

投資信託は少額から始められます。
しかし、少額で始められるからといって、無理な金額を投資してよいわけではありません。

生活費や近いうちに使う予定のお金まで投資に回すと、価格が下がったときに困ります。
必要なタイミングで売却しなければならなくなり、損失が出た状態で手放す可能性があります。

投資信託は、余裕資金で行うことが基本です。
毎月の積立をする場合も、続けられる金額にすることが大切です。

最初から大きな金額を入れるよりも、少額で始めて値動きに慣れるほうが続けやすい場合があります。
投資は長く続けることが重要なので、無理のない金額設定が必要です。

証券会社によって確認しやすさが違う

投資信託は、どの商品を選ぶかも大切ですが、どこで確認するかも大切です。
証券会社によって、投資信託の画面の見やすさ、商品検索のしやすさ、手数料の確認しやすさが違います。

投資信託を始める前には、商品名だけでなく、投資対象、運用管理費用、過去の値動き、純資産総額などを確認する必要があります。
これらを落ち着いて見られる環境があると、商品選びの判断がしやすくなります。

特に初心者の場合、情報が多すぎると何を見ればよいかわからなくなりがちです。
そのため、証券会社の画面でどのように商品情報が整理されているかも確認しておきたいポイントです。

松井証券で投資信託を確認する場合

松井証券は、取引画面が比較的シンプルで、投資信託を含めた金融商品の全体像を落ち着いて確認しやすい証券会社です。

投資信託を選ぶときは、いきなり購入するのではなく、まず商品ごとの違いを見比べることが大切です。
運用管理費用、投資対象、リスクの大きさを確認することで、自分に合う商品かどうかを判断しやすくなります。

投資信託は長く付き合う商品なので、最初の確認を丁寧に行うことが重要です。
買いやすさだけでなく、続けやすさや管理のしやすさも見ておきたいところです。

松井証券で投資信託の取り扱いを確認する

松井証券

楽天証券で投資信託を確認する場合

楽天証券では、投資信託が整理された形で表示され、手数料や投資対象などの条件を一覧で確認できます。

複数の投資信託を見比べながら、どの商品が自分の目的に合っているのかを確認したい場合に使いやすい証券会社です。
商品数が多い分、最初は迷いやすいですが、条件を絞って確認することで比較しやすくなります。

投資信託を選ぶときは、人気やランキングだけで決めず、コストや中身を確認することが大切です。
同じように見える商品でも、投資対象や手数料が違う場合があります。

楽天証券で投資信託の一覧を確認する





投資信託で失敗しないために確認したいこと

投資信託を始める前に確認したいのは、まず自分の目的です。
何のために投資するのかが決まっていないと、商品選びも判断もぶれやすくなります。

老後資金を作りたいのか、将来のために少しずつ増やしたいのか、預金だけでは不安だから一部を運用したいのか。
目的によって、選ぶ商品や投資金額は変わります。

次に、投資期間を考えることも大切です。
短期間で使う予定のお金は、投資信託には向いていません。

投資信託は値下がりする時期があるため、必要な時期に下がっている可能性があります。
長く使わないお金で、時間をかけて運用する考え方が基本になります。

最後に、手数料と中身を確認することです。
投資対象が何か、運用管理費用はいくらか、どのくらい値動きする商品なのかを確認してから判断したいところです。

投資信託は注意点を理解して使う商品

投資信託には、分散投資しやすい、少額から始めやすい、積立と相性がよいというメリットがあります。
一方で、元本保証ではなく、手数料もかかり、商品によってリスクの大きさも違います。

大切なのは、メリットだけを見て始めるのではなく、デメリットを理解したうえで使うことです。
投資信託は、正しく理解して使えば資産形成の選択肢になります。

ただし、短期間で必ず増えるものではありません。
途中で下がることもあり、長く続けるためには無理のない金額で始めることが重要です。

投資信託を選ぶときは、「人気があるか」ではなく、「自分の目的に合っているか」を基準に考える必要があります。
投資対象、手数料、値動き、運用期間を確認しながら、納得できる商品を選ぶことが大切です。

まずは証券会社の画面で、投資信託の種類や手数料を見比べてみると、商品ごとの違いがわかりやすくなります。
買う前に確認する習慣を持つことが、投資信託と長く付き合うための第一歩になります。

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