
投資には、必ずリスクがあります。
これは避けることができない前提です。
ここで言うリスクとは、
「危険な行為」や
「失敗する可能性が高いこと」
を指しているわけではありません。
投資におけるリスクとは、
結果が事前に確定していないことです。
この前提を理解せずに投資を始めると、
少し価格が下がっただけで
「想定外だ」「失敗した」
と感じやすくなります。
リスクがなければ、投資は成立しない
もし投資に、
・必ず増える
・絶対に減らない
という保証があったとしたら、
それは投資ではありません。
リスクとは、
不確実であることの裏返しです。
そして、
不確実であるからこそ、
利益が生まれる可能性があります。
投資でリターンが期待できるのは、
誰にとっても同じ結果にならないからです。
この関係を理解していないと、
「なぜ減ることがあるのか」
という疑問ばかりが先に立ち、
投資そのものに不信感を持ってしまいます。
多くの人が誤解している「リスク」の正体
投資を始めたばかりの人ほど、
「リスク=価格が下がること」
と考えがちです。
しかし、
価格が上下すること自体は
投資ではごく自然な現象です。
本当のリスクは、
価格が動いたときに、自分がどう行動してしまうか
にあります。
・下がった理由が分からず、不安になる
・含み損を見るのがつらくなり、感情で売ってしまう
・逆に、根拠もなく買い増してしまう
これらは、
価格変動そのものではなく、
判断が揺れることによって生まれるリスクです。
リスクは「なくすもの」ではなく「形を整えるもの」
投資において、
リスクを完全になくすことはできません。
しかし、
リスクの大きさや出方を
調整することはできます。
例えば、
・一つの対象にお金を集中させない
・短期間で結果を求めない
・生活に影響の出ない金額で行う
これらはすべて、
リスクをゼロにするためではなく、
極端な結果になりにくくするための考え方です。
リスクを避けようとしすぎると、
投資そのものが成立しなくなります。
「どれくらい耐えられるか」は頭では分からない
投資では、
「どれくらいの下落なら耐えられるか」
を知ることが重要だと言われます。
ただし、
これは知識だけでは分かりません。
実際に価格が動き、
含み損や含み益を目にしたとき、
自分の気持ちがどう動くかは
経験してみないと分からないからです。
だからこそ、
投資を始めるときは
最初から大きな金額を使わず、
小さく始めることが大切になります。
リスクと向き合うための現実的な前提
投資では、
次のような前提を持っておく必要があります。
・想定外の出来事は必ず起こる
・結果はあとからしか評価できない
・一度の結果で成功や失敗は判断できない
これらを理解していないと、
短期的な結果に振り回され、
冷静な判断が難しくなります。
リスクを正しく理解するとは、
「怖がらないこと」でも
「軽く考えること」でもありません。
まとめ
投資には、必ずリスクがあります。
それは
失敗するからではなく、
不確実な世界を相手にしているからです。
リスクをなくそうとするのではなく、
理解し、形を整え、
どう付き合うかを考える。
それが、
投資を長く続けるための基本です。
次の記事では、
「なぜ投資は長期で考えるのか」
という視点から、
リスクとの関係をさらに整理していきます。
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